置換処理工法は、揮発性有機化合物に汚染された土壌(粘性土)を、砂質系の充填材で置換をする工法です。置換完了後は透水性が良好になるため、揚水曝気や生物処理の注入などの後処理が可能になります。
揮発性有機化合物(第一種特定有害物質)
揮発分離は、地盤改良の技術を用いて生石灰を主成分とした浄化剤を汚染土壌に混合撹拌し、土壌中の揮発性有機化合物などの汚染物質を水和反応熱により揮発させ回収します。
撹拌曝気回数を変更することでより効果的で経済的な浄化が可能です。
揮発性有機化合物(第一種特定有害物質)
生物分解は、地盤注入の技術を用いて微生物等を汚染地盤に注入し、微生物の分解作用を利用して有害物質を原位置で分解除去します。有害物質の分解に特化した微生物を注入する方法と、原位置に存在する土着微生物へ栄養塩を供給して微生物の活動を活発にさせ有害物質を分解除去する方法があります。
揮発性有機化合物(第一種特定有害物質)、農薬(第三種特定有害物質)、シアン化合物、油汚染
化学的分解は、機械撹拌や地盤注入などの技術を用いて汚染土壌に薬剤を添加し、化学的に汚染物質を原位置で分解する方法です。鉄粉と酸化剤などを地中に注入又は撹拌してその酸化反応、還元反応により有害物質を分解除去します。
揮発性有機化合物(第一種特定有害物質)、農薬(第三種特定有害物質)、シアン化合物
地下水揚水は、地下水揚水の技術を用いて汚染土壌の地下水を汲み上げ、水処理装置で汚染物質を除去、回収します。汚染物質を除去した地下水を元の地盤に回帰させることもできます。
揮発性有機化合物(第一種特定有害物質)、重金属(第二種特定有害物質)農薬類(第三種特定有害物質)
土に含まれた有害物質を地下水に溶け出さないような形態に転換する方法で、セメントなどの固定化材と有害物質を含んだ土を機械的に撹拌・混合し安定化させたり、硫酸塩などの薬剤を混合させたりする方法があります。
重金属