マルチファン工法は、扇形を組み合せた断面形状(多扇形)の改良体を構築する高圧噴射攪拌工法です。
2種類の径の扇形を組み合せることにより、格子状配置や壁状配置の地盤改良において無駄の少ない改良体配置を可能にし、より経済的な施工を行うことができます。
マルチファン工法は、高い信頼と多くの施工実績を有するV-JET工法をベースにしており、独自の施工理論のもと、回転制御機構を持つ専用の施工機を用いて異なる径の扇形を組み合せた多扇形の改良体を構築します。
・無駄な改良部が少ないため、少ない改良体積で壁状の地盤改良を行うことができます。
・施工機に装着された回転制御機構により、精度の高い施工ができます。
・V-JET工法の持つ優れた噴射攪拌性能と施工性を有しており、効率的な施工が可能です。
これらの特長により、従来工法と比べて硬化材使用量や排泥液処理量を大幅に低減し改良体の造成時間を短縮することができ、工事費の縮減と工期の短縮が図れます。
標準仕様
タイプ | MF100 | MF150 | MF200 | |
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概要図 | ||||
使用ロッド | 二重管 | |||
切削方法 | 超高圧硬化材液+空気 | |||
噴射圧力(MPa) | 35 | 35 | 35 | |
硬化材噴射量(ℓ/分) | 360 | 360 | 360 | |
標準有効径(m) | 大径部 | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
小径部 | 2.0 | 2.4 | 2.8 | |
大径部造成角度 | 60°×2 | 80°×2 | 90°×2 | |
小径部造成角度 | 120°×2 | 100°×2 | 90°×2 | |
有効壁厚(m) | 1.0 | 1.5 | 2.0 |
・壁状配置による土留め欠損部防護や遮水壁
・格子状配置による液状化対策
・ライナープレート側部や底盤改良端部への適用