V−JET工法は、回転する二重管ロッドから空気を伴った超高圧硬化材液を横方向に段差対向で噴射することで地盤を切削し、スライムを地表に排出させると同時に円柱状の改良体を高速で造成する工法です。段差対向噴射機構を持つ特殊専用モニターを使用することで、より効率的な切削が可能となり、施工の高速化と改良体の大径化を実現しています。
1)独自開発の高い噴射効率を発揮する特殊専用モニターを使用することで、大口径の改良体を高速で造成します。
2)4タイプの特殊専用モニターと噴射仕様の組合せにより、改良体造成径を幅広く設定することができます。
3)削孔から造成までをひとつの施工機で連続的に行うため、コンパクトな設備による効率的な施工ができます。
4)噴射攪拌効率の向上により、改良体積当たりの噴射量を少なくし、排泥発生量を低減しています。
5)改良体積当たりの固化材量を大幅に抑えた仕様(VEタイプ)で、液状化対策や地盤強化などを実現します。
6)大口径化、高速施工、排泥減量化で、従来工法より優れた経済性を発揮します。
7)専用の管理装置を用いることで、地中の地盤改良の施工状況をリアルタイムに確認・管理することが可能です。
※別途オプション対応
標準仕様
タイプ | V0 | V1 | V2 | V3 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
使用ロッド | 二重管 | |||||||||||
切削方法 | 超高圧硬化材液+空気 | |||||||||||
硬化材噴射圧力 | (MPa) | 35 | 35 | 35 | 35 | |||||||
硬化材噴射量 | (ℓ/分) | 160 | 240 | 360 | 540 | |||||||
有効径 (m) |
砂質土 N≦50 粘性土 N≦ 3 |
1.5 | 2.0 | 2.5 | 3.0 | 3.5 | 4.0 | 4.5 | 5.0 | 5.5 | 6.0 | |
砂質土 50<N≦100 粘性土 3<N≦5 |
1.3 | 1.8 | 2.3 | 2.7 | 3.2 | 3.6 | 4.0 | 4.5 | 5.0 | - | ||
砂質土 100<N≦150 粘性土 5<N≦7 |
1.1 | 1.6 | 2.0 | 2.4 | 2.8 | 3.2 | 3.6 | 4.0 | 4.4 | - | ||
砂質土 150<N≦200 粘性土 7<N≦9 |
- | - | 1.8 | 2.0 | 2.4 | 2.8 | 3.2 | 3.6 | 3.8 | - | ||
造成時間 | (分/m) | 4 | 7 | 7 | 10 | 9 | 12 | 10 | 12 | 15 | 18 |
液状化対策仕様
タイプ | VE1 | VE2 | VE3 | ||
---|---|---|---|---|---|
使用ロッド | 二重管 | ||||
切削方法 | 超高圧硬化材液+空気 | ||||
硬化材噴射圧力 | (MPa) | 35 | 35 | 35 | |
硬化材噴射量 | (ℓ/分) | 180 | 360 | 540 | |
有効径 (m) |
砂質土 N≦10 粘性土 N≦1 |
3.0 | 4.0 | 5.5 | |
砂質土 10<N≦30 粘性土 1<N≦2 |
2.7 | 3.6 | 5.0 | ||
造成時間 | (分/m) | 7 | 6 | 8 |
専用管理装置モニター画面(造成時)
専用管理装置の施工記録
・開削工事の地盤改良(ヒービング防止、ボイリング防止、底盤支持力の増強、先行地中梁)
・土留工の歯抜け部の止水強
・土留壁の補強
・シールドの発進到達鏡防護
・既設構造物の支持力増強
・構造物、橋脚の耐震補強
・高規格堤防の耐震補強
・構造物直下地盤の液状化防止